アイスクリーム(こーじ)
7月3日は、サーファーデー、通天閣の日、ソフトクリームの日です。
サーファーデーは「な(7)み(3)」の語呂合わせです。
通天閣の日は、大阪・新世界の中心にある有名な塔「通天閣」が、1912年のこの日に完成したのを記念した日です。パリのエッフェル塔を模倣して作られたという話だそうです。
アイスクリームは、牛乳または乳製品を主原料とし、これに糖類、安定剤、乳化剤、香料その他を加えて凍らせた氷菓子ですね。原料の配合比など一定しないため、日本では食品衛生法によってアイスクリーム類の成分規格と呼称が定められている。また、乳固形分を含まないものは、氷菓の名で区別されています。原料を混合したものをアイスクリームミックスと呼び、これをフリーザーで凍結させるさい、かくはんしながら空気を送り込んで細かい気泡を多く含ませて容積を増量させます。これをオーバーランといい、この操作によって口あたりが滑らかで刺激の少ない冷たさが得られるようになります。
アイスクリームの原型にあたる氷菓は、3000年以上も前に中国で作られたと13世紀にマルコ・ポーロが伝えていますが、天然の雪や氷を利用して食物を冷やすことは古くから各地で行われていました。ヨーロッパで果汁やブドウ酒を入れた氷菓が作られたのは、硝石を水に溶かし熱を奪って冷却する方法を16世紀初めにイタリアで発明してからです。1533年にはフィレンツェのメディチ家の娘カトリーヌがアンリ2世のもとに嫁いださい、連れて行ったコックによってフランスに伝わったのですが、製法は100年以上もの間、宮廷内で秘法とされていました。初めて市販されたのは、1660年にパリに店ができてからで、たいへんな旋風を巻き起こし、76年には同業組合がつくられました。これまでのものは、シャーベット状で、17世紀から18世紀にかけての改良によって空気と脂肪の溶けあったクリーム状のものとなりました。18世紀にはアメリカへ伝わり、1851年には J. ファッセルが世界で初めてアイスクリームの製造卸売を始めたといいます。ソフトクリームを入れる円錐形のコーンカップも、1904年のセントルイス万国博の会場にいたアイスクリーム売によって発明されたといいますが、同様なものはヨーロッパにもありました。日本人で記録上初めてアイスクリームを口にしたのは、1860年(万延1)に渡米した幕府の遣米使節の一行でした。彼らはこの珍奇にして美味なるものに接して驚倒したようです。正使新見豊前守の僕従であった柳川兼三郎は、その〈アイスクリン〉の美味をたたえ、〈是を製するには、氷を湯にてやわらかくなし、其後物の形へ入れ、又氷の間へ入れて置く時は氷のごとくなると云ふ、尤も右の氷をとかしたる時なま玉子を入れざれば再び氷らずと云ふ〉と、ほほえましい文章を書き残しています。1869年(明治2)に横浜で初めて売り出されましたが、まだ外人相手のもので、一般に普及するにはそれから30年ほどかかりました。大正に入ると抹茶入りアイスクリームなども作られた。1920年に富士アイスクリーム、続いて明治乳業が工業生産を開始、デパートや駅での販売も始められました。第2次大戦後アイスクリームの消費は大幅に伸び、生産高は57‐62年の5年間で約3倍を示しました。消費量の中ではラクトアイスと氷菓が70~80%を占めていますが、高級品の伸びが著しいそうです。
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