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2008年5月24日 (土)

ゴルフ場(こーじ)

 5月24日は、ゴルフ場記念日です。
 1903(明治36)年に、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしたのが「ゴルフ場記念日」の由来ですね。
 日本においては、ゴルフ場数を大きく増大させてきた三つの時期があります。1960年代前半、東京オリンピックによる第1次ゴルフ場ブーム、70年代半ば、田中内閣による日本列島改造論による第2次ブーム、そして80年代後半から始まった総合保養地域整備法(通称リゾート法)とバブル経済による第3次ブームです。
 1997年現在で日本のゴルフ場数は約2300ヵ所になります。都道府県別の数では、北海道の168をトップに兵庫151、千葉143、栃木131、履城121と100ヵ所以上が五つもあります。ゴルフ場の占有面積では千葉が2.9%、埼玉、大阪、栃木が各2.5%、兵庫が2.3%と続いています。造成中がまだ数百はあるので、これからも増えていくと考えられます。
 ゴルフ場建設には(1)農薬や肥料を散布して周辺の水環境を汚染するなどの〈環境問題〉、(2)1ヵ所で数百haという広大な土地を取得して限られた人々のみがそこを使用するという〈土地の囲込み問題〉、(3)ゴルフ場開発段階の贈収賄、倒産などによる不良債権化などの〈社会経済汚染問題〉があります。
 98年3月、奈良県山添村に端を発したゴルフ場反対運動は全国各地に広がっていきました。当初は〈ゴルフ場の農薬散布に反対する〉という運動が展開されました。しかし開発側から〈無農薬、省農薬ゴルフ場だから無公害であり建設を認めてほしい〉という論理が出てくるに至り、住民側は環境問題を総合的にとらえるようになりました。ゴルフ場建設には、農薬汚染以外に森林伐採による生態系破壊、土砂の大量移動による水環境や土壌破壊、地下水や河川水の枯渇、肥料の大量流出などの多様な環境問題があります。
 ゴルフ場の建設地の多くはもともと里山と呼ばれる雑木林です。そこには多様な野鳥、昆虫、植物が生息し、地下水を涵養して下流に良好な飲み水を供給し、二酸化炭素や窒素酸化物などの大気汚染を浄化するなどの公共性がありました。ゴルフ場開発は、そのような公共性を破壊して、土地を私的に囲い込んでしまいました。また開発段階において、収賄で逮捕された議員や自治体関係者が多く出てきました。ゴルフ場建設が舞い込んだため、地元住民は賛成、反対派に分かれ、親子や親戚や友達という人間関係までおかしくなるという事態も生まれました。
 1990年代後半、バブル経済が崩壊するとゴルフ場開発にかかわった銀行、商社、ゼネコン、企業などの倒産が相次ぎました。98年夏、世界同時不況を回避するため日本の不良債権が世界的にも注目されていますが、ゴルフ場開発や経営に関連する不良債権こそ、今の日本不況の元凶であるといえます。

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