PTA(こーじ)
10月14日は、鉄道の日、PTA結成の日、世界標準の日です。
今日は「鉄道の日」ですね。もともと1922年に、国鉄が「鉄道記念日」として制定したものを、国鉄がJRになった1994年に「鉄道の日」に改称しました。
もう一つ、「PTA結成の日」でもあります。PTAって、単に「生徒の親御さんの集まり」のように使われていますけど、本来は“Parent-Teacher Association”、つまり、父母と教師が協力し合うための団体という意味だそうです。
PTAは、19世紀末アメリカで起きた児童福祉のための母親運動が始まりで、市や町の環境浄化活動や教育条件の整備向上を進める団体の集まりである〈父母と教師の全国協議会 National Congress ofParents and Teachers〉(1924結成)が最も有名です。日本でも、第2次大戦中までは父兄会、後援会、保護者会などがありましたが、おもに学校の財政面・物質面に奉仕する団体でした。戦後、教育基本法の公布、6・3・3制の学校教育制度の発足とともに、PTA が誕生しました。これは1946年3月に来日したアメリカの第1次教育使節団の報告書と翌47年3月この示唆をうけた文部省通達〈父母と先生の会――教育民主化の手引〉にのっとって全国の小・中・高の学校単位につくられました(1948年4月の文部省調査によれば、小学校85%、中学校83%、高等学校65%)。
日本の PTA は発足当時、次の目的を実現することが期待されました。(1)児童青少年の福祉の増進、(2)市民の権利と義務の理解をうながす成人教育の振興、(3)民主教育の理解の推進、(4)家庭と学校の連携協力、(5)父母、教師、一般社会の協力による児童青少年の健全育成、(6)学校教育環境の整備、(7)児童青少年の補導、保護、福祉に関する法律の制定、(8)公立学校の教育予算の確保、(9)地域の社会教育の振興、(10)国際親善、の各項です(〈父母と先生の会参考規約〉1948)。こうして PTA は子どもの幸せを守り、増進する自主団体として、教育問題の学習、父母と教師の親睦、環境浄化の奉仕活動、教育世論の形成などを推進していくことになりました。しかし、そのほとんどが従来の後援会や父兄会などの性格をのこしたままで、くわえて全員自動加入、学校単位の組織、在籍児童・生徒の両親に限る会員制、学校後援会的な性格など、アメリカとちがって市民団体的な性格が弱いために、学校の付属機関のような存在になりやすく、一部有力者の支配する形式的行事中心の PTA が少なくありません。
この傾向に対して、役員選出の民主化、任意加入制への切替え、地域単位の PTA づくり、成人教育活動の振興に努力する PTA 改革の動きも進んできました。とくに PTA の主体である母親会員は、生活環境の浄化、小児麻痺ワクチンの緊急輸入、高校増設の要求、公教育費の私費負担の軽減などに活躍し、広報委員会や成人教育委員会の活動を通して女性運動の活動家も生まれました。今日、主婦のパート労働への進出、受験教育の激化などで、役員・委員のなり手がなく、さらにはPTA のない学校も出てきましたが、校内暴力や非行の増加から〈地域の教育力〉の回復に努力している PTA も少なくありません。現在、PTA の全国組織として、日本 PTA 全国協議会(1952結成)や、全国PTA 問題研究会(1971結成)があります。


















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